細川忠興

SSまとめ

貴方は与一郎×右近で『愛してみろよ』をお題にして140文字SSを書いてください。https://shindanmaker.com/375517「隣人を愛するとは、どういう意味なのでしょうか」聞き齧りの知識だ。意味なんかない。右近を抱くことに…

【R18】毒の獄

「男とする時はこうするものです」まあ、自分もそう男を抱いたことがないのだが。まあいい、少なくとも目の前の色の白い無垢な罪なき肢体には疑うべきものではないだろう。与一郎は右近の体を伏せさせ、丹念に後ろを解くと、ゆっくりと自らの雄で貫いた。初め…

いつかあなたに似た人が

改宗してしばらく言われたことは、教義でも救いでもなく右近との関係のことだった。「"右近の門徒"になったのであろう」口々にそう言う彼らに悪意がないことは知っている。彼らにあるのはたったひと匙の好奇心だ。右近が忠三郎に何度もしつこく勧誘をかけて…

【R18】毒薬の海

捕まえた虫を綺麗に分解することが好きだった。幼いころの話だ。今はもうしない。蝶々、カミキリムシ、名前も知らない虫…なんでもバラバラにした。手先が器用だったから、無駄に潰した虫は一匹もいなかったと記憶している。彼らは細部の一部一部すら美しかっ…

【R18】蜘蛛の巣を壊して

もう何度目だろう。数えるのも疎ましくなってしまった。与一郎が右近の体を抱くようになってから、一年ほどたった。きっかけは思い出せない。記憶という川に靄がかかったように不明瞭だ。…嘘だ。本当は忘れられない。忘れようはずがない。与一郎と最初に過ご…

SSまとめ2

十字架あきらめる為に切支丹になった、なんて聞いたら、右近は怒るだろうか。一度、言ってみたかった。あなたをあきらめる為に、神に跪きました、と。「飛騨殿は不思議な方です。ここまでわたしの心を受け入れてくださった方はいらっしゃいません」嬉しそうに…

拝啓、楽園の外より

彼の言葉を借りたとすれば、彼は一度死んでいる。死んだ人間は強い。生きている我々は常に自らの影に繋がれ、ただただ怯えるしかないだろう。だが彼にはそれがない。繋ぎとめるものをなくしたものは、あるがままに執着し、あるがままに求め、あるがままに手に…

初夢のはなし

それぞれに初夢がある初夢は割と最悪な夢だった。いや、それはもうどうでもいい。夢なんて大抵支離滅裂なのだから、それが自分にとって都合が良いものなのか悪いものなのかくらいでしか計れないだろう。吉夢とか凶夢なんてものはそれの最たるものだ。与一郎が…

鶺鴒は夜霧を越えて

行ってしまった。多くの感染者を出した病は、嵐のように人々を巻き込んで行った。そして彼らは海で南を目指し、旅立った。彼らを先導する男は与一郎の深く知る人であった。まるで嵐のあとの夜のような日々だ。風の音ばかりがいやに響いている。結局彼の言って…

同じ想い 違う心

初めてそれを聞いたのは、久しぶりに二人で酒を飲み交わしていた時であった。その日は月の見えない夜で、隠し事を暴露するのにある意味ではうってつけだったのかもしれない。それに加えたいそう酔っていたのか、与一郎の親友は少々据わった目でとんでもない告…

知らなかった頃へなんて戻れない

形だけの棄教とはいえ、やはり心苦しい。いくつか身の回りのものを手放さざるを得なかったが、最初に洗礼を受けると決めたときに右近から受け取ったロザリオだけは、何があっても手放す気になれなかった。常に身に着け、自分を導いてくれた大切なものだ。ロザ…