おどる長春花
#1 あの青空と僕らについて(あるいは与一郎と記憶を取り戻した康之の話)与一郎には記憶がある。振り切ろうにも消え失せない記憶が。それはある朝のことだった。あの最期の手紙を受け取った日。近日出向いたします……今でもそらで言える。実はこの記憶で…
古田織部,松井康之,現パロ,細川忠興,織田有楽,蒲生氏郷,高山右近
君に世界
右近が死んだそうだ。詳しいことは知らないが、かの国に到着して早々、病気であっさりと死んでしまったと言う。彼らはそれを帰天と言っていた。そう言えば妻が死んだときもそう言われていた。魂が主とやらがいる天に帰るからそう言うのだと。馬鹿馬鹿しい。死…
創作戦国,細川忠興,高山右近
祈り、のち
眠りにつく前に忠三郎は神のもとに跪く。胸にかけた十字架を手に、何かを呟いて頭を垂れている。与一郎がいても変わらないその習慣は、神秘性をこめて美しくあると同時に、もはや与一郎の嫉妬心を的確に煽ってくるものでしかなかった。忠三郎が何かにすがって…
創作戦国,細川忠興,蒲生氏郷
莫迦げた話
莫迦な話だ。本当に、莫迦げた話。「忠三殿は長生きに向いておりませんなぁ」酒の席でのこと。どうしてそんな言葉が出たか覚えていないが、たしかに皮肉を込めて言ったはずだ。老いて死を待つだけの存在になるよりも、忠三郎という男は若いまま、あっさりとこ…
創作戦国,細川忠興,蒲生氏郷
【R18】輝く星の落ちる日の
年齢差というものはあまり気にしたことがなかったが、これはどうしたものか。若者の気持ちがわからんと一蹴するほど歳をとったつもりはないのだが、この若い義弟には日々驚かされる。「どういうつもりだ」与一郎がそういうと、右衛門は明らかに困った顔をした…
R18,創作戦国,木下延俊,細川忠興
SSまとめ
貴方は与一郎×右近で『愛してみろよ』をお題にして140文字SSを書いてください。https://shindanmaker.com/375517「隣人を愛するとは、どういう意味なのでしょうか」聞き齧りの知識だ。意味なんかない。右近を抱くことに…
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【R18】毒の獄
「男とする時はこうするものです」まあ、自分もそう男を抱いたことがないのだが。まあいい、少なくとも目の前の色の白い無垢な罪なき肢体には疑うべきものではないだろう。与一郎は右近の体を伏せさせ、丹念に後ろを解くと、ゆっくりと自らの雄で貫いた。初め…
R18,細川忠興,蒲生氏郷,高山右近
いつかあなたに似た人が
改宗してしばらく言われたことは、教義でも救いでもなく右近との関係のことだった。「"右近の門徒"になったのであろう」口々にそう言う彼らに悪意がないことは知っている。彼らにあるのはたったひと匙の好奇心だ。右近が忠三郎に何度もしつこく勧誘をかけて…
創作戦国,細川忠興,蒲生氏郷,高山右近
【R18】毒薬の海
捕まえた虫を綺麗に分解することが好きだった。幼いころの話だ。今はもうしない。蝶々、カミキリムシ、名前も知らない虫…なんでもバラバラにした。手先が器用だったから、無駄に潰した虫は一匹もいなかったと記憶している。彼らは細部の一部一部すら美しかっ…
R18,細川忠興,高山右近
黒歴史(閲覧注意)
『Belief』神に祈る姿。敬遠な姿勢。博愛慈悲平和馬鹿馬鹿しい。純粋にそう思っただけだった。だから、邪魔してやろうと思った。目の前には眉をひそめ、嫌悪感をあらわにしている「友人」が一人。袖に隠れてはいるが拳を握り締めているのだろう、怒りを…
創作戦国,大谷吉継,石田三成,細川忠興,蒲生氏郷,高山右近,黒田忠之
【R18】蜘蛛の巣を壊して
もう何度目だろう。数えるのも疎ましくなってしまった。与一郎が右近の体を抱くようになってから、一年ほどたった。きっかけは思い出せない。記憶という川に靄がかかったように不明瞭だ。…嘘だ。本当は忘れられない。忘れようはずがない。与一郎と最初に過ご…
R18,創作戦国,細川忠興,蒲生氏郷,高山右近
SSまとめ2
十字架あきらめる為に切支丹になった、なんて聞いたら、右近は怒るだろうか。一度、言ってみたかった。あなたをあきらめる為に、神に跪きました、と。「飛騨殿は不思議な方です。ここまでわたしの心を受け入れてくださった方はいらっしゃいません」嬉しそうに…
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