歴史創作登場人物紹介(茶人編)

このページは並木満個人サークル「並木道ルードボーイズ」がイベントで常時配布している無料コピー本の中身です。

蒲生氏郷(がもう うじさと)

高山右近(たかやま うこん)

以下、並木がおかしくなった手紙の訳文を載せておく。

近日、出航することとなりました。このたび一服の掛物をさしあげます。どなたに差し上げるか迷いましたが、やはりあなた様にこそふさわしいものと存じます。どうか志としてお受け取りください。
 
かえらじと思えば兼ねて梓弓無き数にいる名おぞ留むる
彼(楠木正行)は戦場に向かい、四条畷で戦死し天下に名を挙げました。一方私といえば、今より南海に向かい、命を天に任せては名を流すばかりです。この命運はいかがなものでありましょうか。
六十年来の苦み、そしていまここに別れの時がやって参りました。先般来の御心づくしのお礼は、筆舌につくす事は出来ません。
恐れながら申し上げます。 

並木はこの手紙のせいで一生おかしくなっている。たすけてくれ。

細川忠興(ほそかわ ただおき)

並木の胡乱では、どの世代を書いても一生スレた青少年という趣。この中では唯一容貌を褒められがちなので顔はいい。顔は、いい(それ以外をぼかすのを諦めた顔)
氏郷に思慕を寄せ、しかしそれを言い出せないパターンが多め。右近との関係を唯一知っているということもあり、なかなか言い出せずイライラしている。一方でなんとなく氏郷と体だけの関係になっている荒れたパターンもある。
右近との関係はもう史実で「最期に右近が忠興に宛てた手紙」という爆弾みたいな話があるのでそれを引くことが多い。右近のことを好ましいと思いながらも、素直にそうだとは言わないし、でも態度は明らかに融和的なので右近は笑っている……みたいな感じになりがち。
なお氏郷が好きな忠興が八つ当たり的に右近を抱くという非常に暴力的な奴もずっと書いていました。今もたまに書きたくなる。右近も忠興も辛いBL。並木がJUNEや花の24年組でBLを履修しているのでそれがもろに出るとこうなる。

史実で「天下一気が短い」(対照的に氏郷は「天下一気が長い」とされた)と呼ばれているので、キレやすい一面もあるけれどそれは繊細さの裏返し。気難しさが祟って親族とトラブル起こしまくり。
そう言う細川家の話も盛り込みつつ明智光秀が死なない感じの字で書いてるエロ漫画小説「ひかりよ、とくかえれかし」という本も出しています。そちらもメインは光秀と忠興の話ではあるのですが、要素として氏郷右近要素があります。忠興は可哀想です。購入はこちら

ゆかりの地は多い。京都や福岡県中津市、熊本県八代市など。個人的に八代での暴走老人モードが好き。京都の大徳寺高桐院にお墓がある。

参考文献(という名のおすすめ入門書コーナー)

高山右近
人物叢書「高山右近(海老沢有道著)」がざっくり右近の生涯を読みたい人向け。逆言うと他の本は(特にドン・ボスコ社の刊行する右近本)はカトリックモリモリでネタにはなるけど謬説が多い。
謬説多くてもいい!という方には「高山右近に息吹かれ(山縣実著)」がい色な意味ですごい本。急に讃美歌の譜面が出てくるなどギョッとするが、情熱にあふれている。
ラレウスの「高山右近の研究と史料」は1章まるごと氏郷との話になっており、あまりにもネタの宝庫。また、右近は児童向け歴史漫画だとイケメンにされがちなのでそれを眺めるといいかもしれない。
おすすめは「キリシタン大名高山右近(青山むぎ著)」これが一番わかりやすい。並木的に右近の父友照の印象がこの漫画ぴったり過ぎてビビる。

細川忠興
忠興も実は単体での本は少なめです。その代わり妻ガラシャや茶人関係で取り上げられやすい。その中でも比較的読みやすくて全体を網羅できるのは「細川三斎 『天下一みぢかき人』の実像(福原透著)」人名索引付きなので便利。一応こちら茶人叢書というていですが、茶道わからなくても大丈夫。
より茶道に寄ると「利休随一の弟子三斎 細川忠興(矢部誠一郎著)」もおすすめ。
また、江戸時代に入ってからの忠興の様子が知りたい人はぜひ「江戸城の宮廷政治(山本博文著)」を読んでほしい。息子忠利との膨大なやりとりから忠興の気難しい性格がうかがえます。
漫画だと久山ちず先生の「かいこ」シリーズの細川家関係の本が電子で出ていてわかりやすくて大好きです。

全体をざっくり読みたい人は
全体的に茶人の枠組みでネタを攫いたい場合は、「利休の逸話(筒井紘一著)」「利休と戦国武将(加来耕三著)」「戦国武将と茶の湯(桑田忠親著)」あたりがおすすめ。「利休七哲」で調べると三人とも出てきやすい。
利休関係で探すと弟子のところで高弟として必ず細川忠興・蒲生氏郷は出てくる。また茶人の逸話なども調べていくと高確率で出てくるので、何かネタが欲しいな~という時はこの辺りを探していることが多い。
また、おすすめの美術館・博物館は先述の永青文庫のほかに町田の泰巖歴史美術館がおすすめ。

【ごあいさつ】
最後まで読んでいただきありがとうございます。並木満です。
イベントで登場人物紹介を作って配布している方がいたので、弊サークルでもやってみようと思い作ってみました。全然詰めの甘いものですが、何かの助けになれば幸いです。
なんだかんだこの三人にハマり散らかして結構な年月が経ちますが、今後もわけわからなくなっていきたい所存ですので、どうかよろしくお願いします。