茶人・切支丹

はじめてなのに

どうしたものか……と、右近は思案していた。この男となら情を交わしていいかもしれないと思ったのは右近で、なんなら誘いをかけたのも実は右近からだった。忠三郎からは誘いづらいだろうと思ってのことだったが、いざことに及ぶとなったとたんに、誘った手前…