ときには桔梗も踏む 「桔梗か」貴人口から入るなり家光は柱の花に目をやってそう言った。興味があるわけではない。誰にも望まぬ過去があるものだ。家光にだってある。誰にもそれを知らせずにいるだけで、触れられたくない過去など普遍的に存在するではないか。天海はそんな家光の… 2022-09-11COMITIA141,SS,創作戦国,天海僧正,徳川家光,無料配布