君の脈で踊りたかった 静かに雪が降っていた……それしか覚えていない。輝綱が亡くなったのを、忠秋は隠居先で知った。せめて隠居するまではと思っていたが、本当にその最低限だけを守ってさっさと死んだ彼は、やはり信綱の血を受け継いだ子だと思う。父と比べられることを嫌がり、… 2022-09-23松平信綱,松平輝綱,歴史創作,阿部忠秋