濁れる水を ある時、江戸から離れない藤堂高虎を細川忠興がこう笑ったと言う。「和泉のたわけが、江戸の凝った水など飲んでいられるか」人の噂とはまことに勝手なものだ。人と人の間の水を好きに泳いでは、姿を変えるのだ。受取手の都合の良く形を変えに変えて、たどり着… 2022-08-16SS,創作戦国,歴史創作,細川忠興,藤堂高虎