誰でもない水面 「好い香りがする」ふっと香ったその香りはどこかで知った香りな気もしたが、それがどこかは思い出せなかった。何故か安心感だけがふわふわと漂っている。利勝はすんすんと香りをたどり、それが宗矩から香っていることに気がついた。「何か焚き込めているのか… 2022-10-07江戸初期幕閣土井利勝,幕閣本1巻,柳生宗矩,歴史創作,江戸幕閣