大久保忠成

大久保忠成が阿部忠秋の悪戯を松平信綱越しに嗜める話

特別腹を空かせていたわけではない。忠秋は多少人より恰幅が良いが、それとこれとは別問題だ。同じ仕事をしている人間の困った顔を見たかっただけで、それ以上の理由はない。それに、自分のことを甘え上手とは思わないが、事実として年上に可愛がられてはいる…